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SIGMA dp0 Quattro 実機レビュー

記事カテゴリー [デジタルカメラ]|

dp Quattroシリーズの第4弾は超広角レンズを搭載した「dp0 Quattro」
ディストーションゼロを目指して徹底的に性能を追い込んだ35mm判換算21mm相当のレンズを搭載した究極のdp。

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開発コンセプトが「ゼロ・ディストーション」だけあって超広角レンズでありながらほとんど歪みがなく、それは電源を入れて液晶モニターに映し出された映像を見ただけでも確かに感じられます。
広く切り取られているのに直線が直線であるので、それほどの広角レンズでも無いように感じてしまいます。
いざ撮ると余計なものまでしっかり画角に入ってしまっているのでやっぱり超広角レンズだったなという変な安心感が生まれるのもdp0 Quattroならでは。

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そしてその“ゼロ・ディストーション”レンズの描き出す目の覚めるような真っ直ぐな世界は異常に気持ちが良いのです。
とにかく目につく真っ直ぐなものを片っ端から撮りたくなってしまいます。中毒といっていいくらいです。
まさか自分が直線ジャンキーになってしまうなどdp0 Quattroを使う前には思ってもみませんでした。

そういえばデモ機をお借りする際に担当営業様より「椅子にどっかりと腰掛けて、油絵を描くように撮るカメラですのでじっくりお試しください。」とのお言葉を頂いていましたがテンション上がってしまってすっかり忘れていました。

「焦らずじっくり」  何事においてもそうですね。

Foveon X3センサーQuattroと最適化された映像エンジン「TRUEⅢ」のおかげで旧モデルと比較して被写体の生々しさはそのままに自然な色合いになった気がします。JPEG派の方でも扱いやすいのではないでしょうか。SIGMA独特の色合いは11種類用意されたカラーモードが用意されています。ボディ内RAW現像も出来るようになるなど機能の一般的カメラ化は歓迎するところです。

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こう言ってはなんですが35mm判換算21mmという画角は広角好きな方や必要に迫られた方以外には持っていなくても困らない画角だと思っていました。dp0 Quattroを使ってみた後でもそれは変わらなかったのですが、困ったことが一つ。
デモ機をお返しした後も行く先々で「ここをdp0 Quattroで撮ったらハマるんじゃないか」とか「ここ撮っておくべきだったな」とか考えてばかりで、つまりもう手元にdp0 Quattroが無くて困っている訳です。
独自の道を突き進むdpシリーズの中でも輪をかけてマニアックな印象のカメラでしたが、この画角が必要かどうかとかデザインが尖りすぎとかそんなことは超越した、撮ること自体が単純に楽しいカメラというのがこのdp0 Quattroの正体でした。