PENTAXの新型APS-C一眼レフ「PENTAX KP」は驚きの最高ISO感度819200の超高感度機。
「PENTAX KP」での撮影も兼ねて彦根方面へ足を伸ばしたのでその時の写真を中心にかいつまんでご紹介したいと思います。
まず「PENTAX K-1」っぽい直線的でクラシックなデザインがかっこいいですね。
「PENTAX KP」はAPS-Cのセンサーサイズですから「PENTAX K-1」より小型・軽量はもちろんのことボディが薄くデザインされており一般的な一眼レフと比べてかなりスタイリッシュです。
そんな「PENTAX KP」を携えてまず向かったのが天下の名城「彦根城」。前日の予報では雪の予報が出ていましたが幸いにも好天に恵まれました。
琵琶湖越しに雪山。普段目にしない景色を見ると遠くへ来た気がします。
天守までの道中にあった切株をHDR(Type1)で。自然な仕上がりです。
「PENTAX KP」と一緒にお借りしたのは「HD PENTAX-DA20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR」。このカメラにはコンパクトなリミテッドレンズがよく似合います。意外と寄れてボケますね。
さて、天守に到着
PENTAXのAPS-Cサイズ一眼レフ史上最高の高感度「ISO 819200」が注目を集めていますがAPS-Cサイズ一眼レフのフラッグシップ「PENTAX K-3Ⅱ」が最高「ISO 51200」ですからなんと一気に4段分アップ。相当インパクトありますね。
「ISO 819200」の画質はさすがにノイズが多く実用的ではありませんがMAXが上がったことによって高感度域の画質向上ははっきり見て取れました。
天守の床をISO51200で
こちらはISO12800
いかがでしょうか。同行者の「PENTAX K-3Ⅱ」と同一感度で比較したところ感覚的に1~2段分は向上しているようでした。
規格外の高感度性能や盛りだくさんの機能もさることながら実は密かに注目していたのが「被写界深度ブラケット」です。これは絞り値を段階的に変えてボケ具合の異なる3枚の画像を連続撮影出来る機能です。
一般的にブラケット撮影といえばAEブラケットを使われるれる方が多いと思います。 適正露出加えて保険でアンダー・オーバーそれぞれ撮っておけばもちろん安心ではあります。が、露出の補正ってRAW現像やレタッチでなんとかなる気がするんですね。
絞りは確実に画作りに直結するにもかかわらず「あとひと絞り絞っておけば…」「これは開放だったな…」と思ったところで後からボケ具合の調整は出来ません。ワンショットずつ絞りを変えて撮れば同じことなんですが「被写界深度ブラケット」は3コマ連写。一瞬でこのように撮れます。
「被写界深度ブラケット」だけでもこのカメラを購入する価値はあると思います。
午後からは場所を移動して湖北みずどりステーションへ。
到着するやいなや天気予報通り雪が舞いはじめエライことになってしまいました。画像には全く写ってないのですが雪が降っていました。本当です。
「PENTAX KP」は防塵・防滴・-10℃耐寒動作保証。装着レンズの「HD PENTAX-DA20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR」も防滴仕様。雨や雪だからこそ撮れる写真もありますからあとは気持ちの問題だけですね。
ボディ内手ぶれ補正「SR II」が5軸・5段とパワーアップしたことで確実に撮影領域が増しています。
最高感度「ISO 819200」と5軸・5段の「SR II」、そして「-3EV低輝度対応AE・AF」で気軽に出来るようになったのが夜のスナップです。
ISO感度は画質と手ブレの限界を考慮して12800固定で挑みました。
AFは迷うことなくサクサク合いますしISO12800でシャッタースピードを稼げるのと手ブレ補正が優秀ですね。ブレブレ写真はほとんどありませんでした。
今回は使用しませんでしたが1/24000秒の高速静音電子シャッターの搭載もありがたいですね。
メカニカルシャッターの最速は1/6000ですが電子シャッターであれば晴天下でも絞り開放での撮影が可能です。
わずかな時間でしたが実際使用してみますとリアル・レゾリューションやローパスセレクターなどPENTAXの上級機種と同様に盛りだくさんの機能がありながら、コンパクトなボディでどこにでも気軽に連れ出せてどんなシチュエーションでも撮れるカメラという印象でした。